当協議会について

当協議会は、シルバーサービス事業者が、利用者への情報提供及びサービスの質的向上に自主的に取り組むことにより、シルバーサービス事業者の連帯と事業の振興・発展を図り、もって高齢者の福祉の向上に寄与することを目的とします。

わが国においては、世界に例を見ない速さで高齢化が進展し、いまだ人類が経験したことのない超高齢社会を迎えようとしています。これに伴い、シルバーサービスに対する需要は、今後ますます増大、かつ多様化していくものと予想されます。

折しも、平成12年4月から介護保険制度が施行され、行政や社会福祉法人のみならず、民間事業者など多様な事業主体が介護サービスに市場参入可能となりました。
さらに介護サービスにとどまらず、これと連動して、元気な高齢者を対象とした健康づくり、資産運用等の商品やサービスに対する需要が今後、飛躍的に増大することにより、シルバーサービス市場は巨大なものとなると考えられます。

また、介護保険制度においては、介護サービスの利用方法が、「措置」から「契約」へと大きく転換したことから、高齢者が自分自身のニーズに合ったサービスを選択できるようになりました。
しかし、シルバーサービスは、

• ① 介護が必要であったり虚弱な高齢者が主な利用対象者であること
• ② 直接身体に関わることが多く、高度な専門性を要する場合が多いこと
• ③ 事業者は民間事業者をはじめ、社会福祉法人、医療法人、ＮＰＯ等多様

であることから、他の産業以上に事業運営の安定性や継続性、高齢者へのきめ細かで公正な情報の提供、そして何よりも事業者の高いモラル、良質なサービス提供が求められます。

このような背景等を踏まえ、介護保険制度がスタートしたこの機に、シルバーサービス事業者が、行政と連携しながら、高齢者への情報提供、サービスの質的向上、さらには、事業者相互の情報交換などに取り組み、事業者の連帯と事業の振興・発展を図っていくことが急務となっています。
これらの取り組みにあたっては、個々の事業者や業界団体で対応するよりも全県レベルで広域的に対応することがはるかに効果的であり、そのための新たな組織づくりが必要であります。

兵庫県では、早くからシルバーサービス事業者が中心となって、その振興に取り組んできた誇るべき土壌を有しています。
そこで、このような取り組みをさらに発展させ、より広範な分野のシルバーサービス事業者が、一体となってその連帯と事業の振興・発展に向けた諸活動を行う、全県レベルの事業者の自主的組織として「兵庫県シルバーサービス事業者連絡協議会」を設立しようとするものです。