福祉・介護事業所のメンタルヘルスケア研修 平成28年12月20日、兵庫産業保健総合支援センターメンタルヘルス対策促進員 波多勇 氏を講師に迎え「福祉・介護事業所のメンタルヘルスケア研修」を開催しました。

心の健康は不適用や逸脱行為が生じて初めて取り組むことになります。事業所の経営戦略としての「健康経営」は重要な位置づけです。要は、人と組織が健康で元気で、そしてメンタル不調が予防できること、事業所に活気があり、従業員が意欲的で健康であることです。組織は人材育成・組織開発従業員(個人)と組織が一体化していないとうまくいきません。生き生きとした職場づくりのねらいは、活気ある人と組織・生産性の向上にあります。

ストレス病の発症は、ストレス要因があり、ストレス反応を起こしストレス病発症へと悪化していきます。早い段階で管理監督者や自分で気付き、手を打てば早期に回復して健康が回復します。これが理想です。

ストレスチェック制度が始まりました。ストレスチェック制度の趣旨は、緩ストレスの程度を把握し、早くストレスへの気付き、職場改善へつなげ、働きやすい職場作りを進めことがねらいです。改善につなげないと意味がありません。改善しない限り毎年同じことになります。ぜひ、職場改善をして欲しいものです。

メンタルヘルス対策の基本は、「挨拶、声かけ、聴く、つなぐ」です。メンタルヘルス対策では管理監督者の役割が大きく、日頃から部下に関心を寄せていること、いつもと違う部下の変化を見逃さないこと(早期対応で早期発見)、声をかけ、話を聴くだけでも効果があり、手に負えないときは産業保健スタッフ等に相談して対応を図る(抱え込まない)ことです。目指すのは、気持ちよく働いていい仕事をする職場づくりです。「みんな元気で職場は愉快に、仕事は楽しく生き生きした職場づくりを」と締めくくられました。

兵庫県産業保健支援センターではメンタルヘルス対策支援事業として、①メンタルヘルス対策の導入に関する取組の支援、②管理監督者を対象としたラインケア研修、③若手社員を対象としたセルフケア研修、④メンタルヘルスの専門家による面談・電話等での相談などを行っています。 (ホームページや電話相談にてお申し込みください。メンタルヘルスの専門家に対応していただけます。)