介護従事者の為の腰痛予防研修・ノーリフトを考える 8月2日(金)に兵庫県民会館において「介護従事者のための腰痛予防研修=ノ―リフトを考える」(講師:日本ノ―リフト協会代表 保田淳子氏)を開催しました。
 腰痛の原因は①移乗やトイレ、入浴時の介護等「重さの問題」と食事や体位交換時の「長時間の介助者の不良な姿勢」で、この2つを取り除く事が重要であると話がありました。移乗や体位交換をする時は、まず声かけをして利用者の動かせる力が残っている箇所から動かす事が基本で、利用者の体重を前後左右に変えたり(重心の移動で介助する)、ベッドや椅子と利用者との接触部分の間に少ない力で滑らすことが可能なスライデイングシートの活用も有効だと実技を行い説明がありました。介助する側が苦しい動作は介助される側も苦しく、車椅子に座る円背の高齢者を背後から持ち上げることは筋拘縮を引き起こす危険性があり、禁止しないといけないことや、適切な福祉用具を利用して介助する者もされる者も負担の少ない安心出来るケアを継続する必要があると話されました。