法令尊守と個人情報保護の知識と方法 8月17日(土)に兵庫県民会館において介護サービス事業者に求められる「法令遵守」と「個人情報保護」の知識と方法(講師:東洋大学ライフデザイン学部准教授 高野龍昭氏)を開催しました。
 介護業界は利用者の重要で詳しい個人情報を収集してケアプランに活かす必要性があるため、その際の留意点として、平易な表現の文書で、きちんと、その利用目的を説明し同意を得ることが基本になっています。また、収集した個人データの漏洩・減失を防ぐ措置を講じることも求められています。また、介護業界は提供するサービスに価格競争が無く、良いサービスを提供する事業者と悪いサービスを提供する事業者が混在しているのも事実です。そのため、人員の基準違反や介護給付費の不正請求等により指定取消しになった事例も数多くあります。
 どんな優良事業所でも、例えば、職員が急に離職した場合など一時的に人員を満たさないような、ちょっとした違反は必ずあり、違反は無い方が良いからと価値観で判断せずに、ちょっとした違反を繰り返さないような対策を考え、取組むことが重要で、企業内の小さな不正行為をトップダウンとボトムアップの双方から制御し、防止するガバナンス機能が強く求められていると説明がありました。