福祉・介護等職員のターミナルケア研修 【講師】関寿会 はちぶせの里 施設長 中野 穣氏
【講義内容】
背景:入院日数減、退院促進、医療と福祉の連携。認知症800万人時代を迎え「看取り」が課題です。
(高齢者の望むターミナルの場)
・在宅医療推進の大義:在宅療養を望む人が多い。病院死去(81%) ・今後の看取りの場所(2030年) 医療機関89万人、自宅20万人、介護施設9万人、その他47万人(死に場の  無い人・課題)
(高齢者の看取りの特徴)
・意思確認が困難。疾患と加齢による衰弱、分りにくい高齢者の予後。 ・倫理的に適切な看取りとは?①平穏な死 ②医学・倫理・法的視点バランス 医学的に末期。 本人の意思がある(家族同意)。社会的コンセンサスがある。 ・終末期の定義:基本は個別ケースごと、複数の医師判断。 ・意思決定のプロセス ①自己決定権 ②意思能力(認知症であっても慎重に、一緒に探り判断する事)③共有された自己決定(家族等判断) ・事前指示 治療はここまでを明確化→語る・記す。 ・患者負担の程度と本人利益を判断基準、一人で判断せず医療関係者等と相談。 (疾患と加齢による衰弱) ・三大兆候 心肺停止・自発呼吸停止・瞳孔散大 課題 同意書による共通理解と緩和ケア。 倫理原則 ①命の保護 ②平等・対等 ③自己決定 ④利用者利益等
・死を迎えるプロセス理解 「緩和ケアとは?」痛み除去、好きな食べ物を好きな時に、季節を感じる、大切な人と過ごす。 「いい看取りとは?」支える側のQOL、大切な人と過ごす、家族全員で看取る 介護職のQOLが大切→エバリュエーション(最終評価)評価と反省(葛藤)