高齢者・障害者虐待防止セミナー
2015年10月2日
株式会社オフィスクリハラ代表取締役栗原紀代美氏をお招きして「高齢者・障碍者虐待防止セミナー」を開催しました。
虐待は、高齢・障害に関わらず、生きている人すべての問題です。虐待されていい人はいません。サポートが少なければ虐待が起こるものです。虐待防止には社会的な支援体制を整備し、社会的な位置づけとすることが大事です。組織の中で虐待を行うのは本人にの責任ではなく、組織構造の中で何が足りなかったということです。虐待の要因は、①人間関係に要る要因(パワーバランスの崩れ)②社会環境等による要因(周囲の無関心)③介護の知識がない(介護ストレス)があります。虐待防止には生活の安定までの継続的な支援、意思の尊重、積極的なアプローチ、早期発見・早期対応、擁護者への支援、関係機関によるチーム対応が必要です。身体的な苦痛、寂しさ、悲しさ、見捨てられ不安、不信感は心の後ろにあり、それにどれだけ共感できるかが大きなことであるか話された。講義やグループワーク、個人ワークを通して、受講者1人ひとりが虐待について再認識し、施設として利用者を尊重し、権利擁護について取り組んでいく心構えができた研修となった。