腰痛予防(ノーリフト) 研修 日本のノーリフトの先駆者であるノーリフト協会 保田淳子 氏を講師にお迎えし、腰痛予防研修を開催しました。

オーストラリアでは、ノーリフトによる抱きかかえや持ち上げ介護を減らしたことによって腰痛が減少しました。介護・看護の文化を変えました。これは、腰痛を「時間がない、お金がない」という愚痴ではなく、問題視したことによります。その結果、働く環境が変わり、ケアが変わってきたということです。ノーリフトとは、ノーリフティングのことでケアの質を指します。5秒以上、不良姿勢をとっていると腰痛に繋がります。具体的には、介護をしようとするには手や腕を「面」で支えることです。そして、ノーリフトをうまく行うには、スタンディングマシーン〈立ち上がり補助機器〉の導入が効果的です。これをうまく使っているところはアセスメントもうまくできています。

今回の研修は、総合リハビリテーションセンターにある福祉のまちづくり研究所の介護実習室をお借りし福祉機器・用具を使いました。ベッド上での腰痛予防のための道具としてスライディングシートやグローブを使い、受講者交互に体位交換の実習を行いました。コツは、相手(利用者)の動きを利用して手を「面」にした動きを意識することです。大腿・下腿をさするように(自分の体に沿うように)相手に膝を曲げていただき、腰を入れる(中腰ではなく腰を落とす)ことです。グローブを使用して利用者を横に向けるときは、グローブを腰骨につけ相手の体重を受けます。車いす上でのスライディングシートの使い方は、肩と臀部の半身に入れ、体重がシートに乗ったら腰骨を押し、横に抜くとスムースにできます。

受講者の方々の感想:体位交換する際に手を「面」にして動作すると、容易に変換が可能であったことやシートやグローブを使用することで力を入れることなく変換することができたこと、実際にやってみると無理なく体位交換ができ、利用者の立場で考えることができたことなど、実技を通してたくさんのことが得られ有意義な研修になりました。